ロンドンのウェンブリー・アリーナでの公演を皮切りに、8ヶ国22公演にわたってツアーを展開してきたBABYMETALが、最新アルバム『METAL RESISTANCE』のツアーファイナル公演を日本で迎えました。会場は、ポール・マッカートニーやザ・ローリング・ストーンズなど、数々のビッグアーティストが公演を行ってきた東京ドーム。9月19日と20日の2日間にわたり、各日55,000人のファンが集結しました。
ステージは360度形式で、一塁側、三塁側、センター方向に向かって3本の花道が伸びています。開演予定時刻の18時を過ぎた18時21分、会場が暗転し、2日間のツアーファイナル公演のコンセプトが映像で紹介されました。両日で異なるセットリストが披露され、1曲も重複しないこと、MCやアンコールがなく、ノンストップで公演が進行することが告知されました。また、来場者には配られたコルセットを装着するよう促されました。
本公演が「エピソード4」として幕を開けると、360度の円形ステージ中央に巨大なタワーが現れ、その頂上に3人が登場。幕開けを飾ったのは、ツイン・リード・ギターが印象的な“Road of Resistance”。3人はBABYMETALの旗を掲げ、炎がステージを囲む中、観客のシンガロングがスタジアム全体に響き渡りました。SU-METALが観客を「かかってこいよ!」と煽り、続く“ヤバッ!”では円形ステージが回転し、ハイテンポなダンスを披露。3曲目の“いいね!”ではレーザーがスタジアムを覆い、特殊効果が次々と展開されました。
4曲目の“シンコペーション”でSU-METALがフロントマンとしての存在感を示し、その後は彼女とYUIMETAL、MOAMETALが交互にパフォーマンスを行いました。“Amore – 蒼星 -”ではSU-METALに天使の翼が生えたような光の演出、“GJ!”では三三七拍子のリズムでYUIMETALとMOAMETALが観客を煽りました。“悪夢の輪舞曲”ではSU-METALが回転式ステージで神バンドと共演し、“4の歌”では観客のシンガロング合戦が巻き起こり、場内はさらに盛り上がりました。
続いて、神バンドのソロが披露される“Catch me if you can”が始まり、3人が花道の先端から登場。SU-METALは「What’s up, Tokyo」「Are you ready, Tokyo」と自然に英語で観客に呼びかけ、“ギミチョコ!!”に突入。続いて“KARATE”が演奏され、ライブはクライマックスへ。特に“KARATE”のヘヴィさとキャッチーさが際立ち、BABYMETALの魅力を改めて感じさせました。
最後を飾ったのは『METAL RESISTANCE』の締めくくり曲である“Tales of The Destinies”と“THE ONE”。全員が装着したコルセットが光り輝き、金色のローブをまとった3人が花道先端に現れ、スモークとパイロの爆発で壮大なフィナーレを迎えました。
今回の東京ドーム公演は、キャリアの集大成ではなく、さらなる飛躍を予感させるものでした。12月にはレッド・ホット・チリ・ペッパーズのUKツアーにスペシャルゲストとして出演することが決定しており、BABYMETALの挑戦は続きます。
9月19日のセットリスト:
- Road of Resistance
- ヤバッ!
- いいね!
- シンコペーション
- Amore – 蒼星 –
- GJ!
- 悪夢の輪舞曲
- 4の歌
- Catch me if you can
- ギミチョコ!!
- KARATE
- Tales of The Destinies
- THE ONE – English ver. –
9月20日のセットリスト:
- BABYMETAL DEATH
- あわだまフィーバー
- ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト
- META!メタ太郎
- Sis. Anger
- 紅月 – アカツキ –
- おねだり大作戦
- NO RAIN, NO RAINBOW
- ド・キ・ド・キ☆モーニング
- メギツネ
- ヘドバンギャー!!
- イジメ、ダメ、ゼッタイ